Postgres®: 世界で最も愛されるデータベース

EDBは2006年以来、すべての主要なPostgresリリースにおいてコード、機能、および修正の提供をリード。しかし、EDBのオープンソースコミュニティに対する支援は、それだけに留まらない。

なぜ、Postgresなのか?

PostgresはAI時代のネイティブ・データベース、その優れたアーキテクチャがこの地位を必然のものとした

完全なオープンソース・ライセンスを備えたPostgresは、企業に「真の自由」をもたらす。交渉を強いられる独自機能の制約も、契約によるベンダーロックインも存在しない。

ベクトル検索、JSON、時系列データ分析、そしてAIワークロード、これらすべてを受け入れることができている理由は、独自の拡張機能モデルにある。Postgresは、新たな要件に直面しても破綻することなく、柔軟に順応。この拡張性の高さは、後付けではなく構造そのものに組込まれている。

そしてその高い信頼性は、1996年以来、リリースを重ねるごとにオープンな環境で築き上げられてきた。あらゆるパフォーマンス向上、高可用性機能、セキュリティの強化は、誰でも検証可能なコードベースへと蓄積され続けている。

Postgres の未来をコミュニティと共に創る

PostgreSQL の真の強みはそのコミュニティにある。「世界で最も愛され、使われ、必要とされるデータベース」へと押し上げたのは、数多くのエンジニア、コントリビューター、そして参画企業。EDB は PostgreSQL コミュニティにおけるリーディング・コントリビューターとして、新機能の開発推進、重要プロジェクトの維持・運用、そして次世代のオープンソース開発者の育成を精力的に支援している。その圧倒的な貢献度は、実績数字が証明している。

27名

公式リスト掲載
コントリビューター

15名

コミュニティ
オーガナイザー

7名

コミッター(Core / Major Committers)

19名

コミュニティボランティア

20名

PostgreSQL パッチ作成者(2025年実績)

22回

スポンサー提供コミュニティカンファレンス(2025年実績)

165件

セッション登壇実績(2025年実績)

55,000行

PG18 へのコード貢献量(LOC)

データで見るPostgresの進化:Postgres Vitality Index

単なるオープンソースを超え、企業におけるAI戦略の要となったPostgres。
エンタープライズ企業がこのプロジェクトの発展をどう支えているかを可視化すべく、
EDBは「Postgres Vitality Index」を策定しました。

指標の背景にあるデータを解析し、全体の30%を超える主要コード貢献によって、
EDBが確固たるリーダーとしてPostgresを支え続けている事実をお確かめください。

タイムライン

Postgres進化の軌跡:40年のイノベーション史

Postgresは1986年、カルフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)において、Michael Stonebraker教授率いるチームが「ポスト・リレーショナル・データベース」の可能性を追求する研究プロジェクトとしてスタート。1996年にはオープンソースの「PostgreSQL」へと発展。EDBが創業した2004年の時点で、すでにその高い信頼性で評価を確立していた。EDB創業時の信念は至ってシンプル。「Postgresは、必ずエンタープライズ・データベースの標準になる」その信念のもと、EDBは歩み続けている。詳しくは、40年にわたるオープンイノベーションとコラボレーションの歴史をまとめた「絵で見る進化マップ(イラスト付きインフォグラフィック)」参照。

  • 2006年: v8.2

    EDBはWALリカバリ中に定期的なチェックポイントを提供し、クラッシュ後もデータベースが破損なく復旧できる技術的基盤を築いた。その原則は、データを一切残さないこと。

  • 2007年:v8.3

    AppleがiPhoneを発表した年、パフォーマンスの基準が根本的に変わった。EDBはHeap Only Tuplesを提供し、高負荷のワークロードにおけるテーブルの肥大化を軽減。活発なシステムが常に迅速に運用される。

  • 2009年:v8.4

    pg_get_keywordsは管理ツールに柔軟性を提供。異なるPostgresバージョン間でキーワードを理解できるため、ハードコーディングする必要がなくなった。小さな機能だが、複数の環境を管理する企業にとっては大きな運用改善を実現。

  • 2010年:v9.0

    ホットスタンバイが登場。これは、リードオンリークエリおよびクラッシュリカバリのための基本的なサポートを提供し。インプレースバージョンアップグレードと組み合わせることで、メジャーバージョンの移行中のダウンタイムは大幅に削減。

  • 2011: v9.1 および 9.2

    64コアまでのリニアな読取りスケーラビリティにより、Postgresは最新のハードウェアの時代に完全に適応。同期レプリケーションは、データ損失ゼロの高可用性を実現するための基盤を築く。

  • 2012年:v9.2

    インデックス専用スキャンにより、クエリ実行がより効率的に。MySQLの外部データラッパーは、移行を検討している組織にとって実用的な移行パスを提供。

  • 2013年: v9.3

    マテリアライズドビューの登場により、頻繁にクエリされるデータへのアクセスが高速化。これは、Postgresが分析分野で競争力を持つ可能性を示す最初の重要な兆候となる。

  • 2014年:v9.4

    同時に更新可能なマテリアライズドビュー、pg_prewarm、ALTER SYSTEMは、分析能力と運用管理の両方を強化。MongoDBやHadoopの外部データラッパーは、Postgresの異種データ環境への対応力を拡大。

  • 2015年:v9.5

    OpenAIが設立された年、EDBはこれまで誰も構築していなかったAIワークロードを支えることになる並列処理インフラストラクチャを提供。ソート機能、インメモリのハッシュ、同時実行ロックの改善により、標準的な操作が大幅に高速化。

  • 2016年:v9.6

    Parallel Queryは、クエリの実行をCPUコアに分散させることで、大規模データセットの操作を迅速化。同期レプリケーションの機能強化により、高可用性の基盤が整う。

  • 2017年:v10

    論理レプリケーション、並列クエリの改善、堅牢なハッシュインデックス、postgres_fdwによるジョインや集計のプッシュダウン。この結果、Postgresは信頼性の高い分散データプラットフォームとしての地位を確立。

  • 2018年:v11

    GDPRが施行された年、組織が自らのデータを管理しなければならないという原則が法制化。Postgresは、クエリパフォーマンスを向上させるためにJITコンパイルを導入し、EDBはランタイムパーティションプルーニング、ストアドプロシージャ、およびより高度な並列処理を提供。これにより、本番レベルのコンプライアンス対応デプロイメントのためのインフラが実現。

  • 2019年: v12

    プラガブルテーブルストレージ機能が追加され、データの保存と取得方法において真の柔軟性を提供。エンジンはよりモジュール化され、適応性が向上。

  • 2020年:v13

    世界中の組織が分散型運用に移行する中、Postgresは分散システムが必要とする要素に注力。具体的には、監査可能なバックアップの整合性を確保するためのpg_verifybackup、より大規模なワークロードに対応するための論理レプリケーションの改善、効率的な大規模データセットクエリを実現するためのインクリメンタルソートなど。

  • 2021年: v14

    SSL接続におけるサーバー名表示、デフォルトの認証方式としてのSCRAM-SHA-256、クライアント証明書認証のための識別名マッチング。プロトコルレベルでのセキュリティ強化を実現。

  • 2022年: v15

    MERGEサポートにより、レガシーデータベースからの移行を行うチームにとって大きな障壁が取り除かれた。カラムおよび行のフィルタリングによる選択的レプリケーションにより、組織はデータの移動先をさらに細かく制御できるようになった。

  • 2023年:v16

    インドが中国を抜いて世界最多人口国となったことは、データインフラがPostgres誕生当時には想像もできなかった規模で運用されていることを改めて示す出来事。非スーパーユーザーによるサブスクリプション管理とより安全なロール作成機能により、Postgresは本格的なDBaaSプラットフォームとなり、グローバル展開に伴う複雑な運用にも対応できるようになった。

次なる時代へ

AI世代のための Postgres

バージョン 8.2 から 18 へと至る進化の歴史は、確固たる未来を提示している。高度な並列処理、柔軟な拡張機能、堅牢なセキュリティ構造、AI領域で Postgres がデファクトスタンダードとなった理由は、すべてそのアーキテクチャに刻み込まれている。狙い通りの設計が、この結果を結実させた。

エンタープライズ AI を実現するには、ソブリン(データ主権)を維持し、可視性を保ち、環境を選ばずに稼働するデータ基盤が不可欠。20年間のオープンイノベーションを結集し、この要請に応えるために誕生したのが「EDB Postgres AI」である。

 

EDBが開発・サポートするその他のオープンソースプロジェクト

EDBのオープンソースへの取り組みは、Postgresコアだけにとどまらない。EDBは、コミュニティと協力しながら、Postgresをより強力で信頼性が高く、使いやすいものにするための他のプロジェクトの維持管理と貢献活動を行っている。


CloudNativePG

CloudNativePgは、PostgreSQL向けの最も人気のあるKubernetesオペレーターであり、完全にオープンソースでコミュニティ主導のプロジェクト。元々EDBによって開発されたCloudNativePGは、現在Cloud Native Computing Foundation (CNCF)のサンドボックスプロジェクトであり、すべてのコンポーネントはGitHub上でApache 2ライセンスのもとで利用可能。

GitHubを見る


WarehousePG

WarehousePGは、EDBが開発したGreenplum®データベースとPostgreSQLのApache 2ライセンス版であるオープンソースのデータウェアハウス。Broadcomによる買収とソフトウェアのクローズドソース化を受け、Greenplumの顧客にとって有力な代替手段。

GitHubを見る


Barman

Backup and Recovery Manager (Barman) は、ビジネス上重要な環境における PostgreSQL サーバーのリモートバックアップと災害復旧のためのオープンソースの管理ツール。EDB は Barman を積極的にメンテナンスしており、GNU General Public License バージョン 3 (GNU GPL 3) の下で配布。 

GitHubを見る


pgAdmin

pgAdminは、EDBによって積極的にメンテナンスされているPostgresの主要なオープンソース管理ツール。pgAdminは、データベースオブジェクトの作成、維持、利用を簡素化する強力なグラフィカルインターフェースを提供し、初心者から上級者までをサポート。 

GitHubを見る


pgBouncer

PgBouncerは、PostgreSQL用の軽量な接続プーリングツール。クライアントアプリケーションとデータベースサーバーの間に位置し、既存のデータベース接続のプールを管理。EDBはpgBouncerに多大な貢献をし、自社の製品でも利用。 

GitHubを見る


Trusted Postgres Architect (TPA)

Trusted Postgres Architect (TPA) は、 EDB によって開発されたオーケストレーションツールで、Ansible を使用して EDB の推奨に従って Postgres クラスターをデプロイ。TPA を活用することで、Kubernetes 上のノードを含む、高可用性の Postgres ノードをデプロイすることが可能。 

GitHubを見る


Replication Manager (repmgr)

Replication Managerは、PostgreSQLサーバーのクラスター内でのレプリケーションとフェイルオーバーを管理するためのオープンソースツールのスイート。GNU GPL 3のもとで配布され、EDBによって管理。 

GitHubを見る


Foreign Data Wrappers (FDW)

Foreign Data Wrappersは、PostgreSQLが他のデータベースやデータソースに接続し、まるでローカルテーブルのようにデータをクエリできるようにする拡張機能。外部のオープンデータソースをまたいだフェデレーテッドクエリをサポートするため、EDBは HadoopMongoDB、および MySQL 用のFDWを開発し、積極的にメンテナンスを行っている。


PGPU

PGPUは、NVIDIAのCUDAを使用してデータベース内の特定の操作を加速したり、CPUからGPUへ処理をオフロードしたりすることが可能なPostgres拡張機能。

GitHubを見る

コードの裏側を支える人々のご紹介

EDBエンジニアは、コードの提供、リリースの主導、そしてプロジェクトへの参加を希望する新規開発者のメンターを務めている。EDBエンジニアリングニュースレターを購読して彼らの活動をフォローしたり、PostgreSQLハッカーメンターシッププログラムに参加して自ら貢献活動を始めたりすることもできる。

  • Jozef de Vries

    Chief Product Engineering Officer

    「PostgreSQLは、個人や企業が貢献した要素の総和以上のもの。私たちは、PostgreSQLを大規模に運用することがどのようなものかを理解しており、プロジェクトをさらに成熟させるための機能を提供できることを嬉しく思う。」

  • Peter Eisentraut

    PostgreSQL committer and core team member; VP, Chief Architect, Database Servers

    「EDBでは、コミュニティとお客様のためにPostgreSQLの発展を推進している。EDBには、PostgreSQLのオープンソース開発に貢献し、その他様々な形でコミュニティを支援する素晴らしいチームがある。多くの優秀で献身的な同僚と共に、持続可能なオープンソース開発を構築できることを嬉しく思う。」

  • Robert Haas

    PostgreSQL major contributor and committer; VP, Chief Architect, Database Servers

    「EDBは、私を含め多くの人々がPostgreSQLに貢献できるよう、並々ならぬ努力をしてくれている。私が2010年に入社し、今もここで働き続けているのは、まさにその努力のおかげ。オープンソースプロジェクトを支える素晴らしい機能を開発できるだけでなく、同じような仕事をしている多くの優秀な同僚たちと一緒に働く機会にも恵まれている。」

  • Álvaro Herrera

    PostgreSQL contributor and committer

    「EDBが私のオープンソースPostgreSQLに関する活動を支援してくれることを大変嬉しく思う。EDBの社員の方々はもちろん、PostgreSQLコミュニティ全体のハッカーの方々との共同作業を心から楽しんでいる。長年にわたり、彼らから様々な分野について多くのことを学んできた。」

  • Floor Drees

    Principal Program Manager

    「EDBは私のPostgreSQLへの貢献を支援してくれており、通常の勤務時間中にコミュニティ活動に参加することができる。これにより、会社に貴重な知見をもたらし、コミュニティやイベントにおいてEDBがより力強く存在感を示すことができるようになる。コミュニティで最も優秀な人々と共に働き、誇りに思えるような真のプロジェクト成果を上げることができている。」

EDBテクニカルブログ

EDBの開発者たちは、PostgreSQLへの最も活発な貢献者の一員であり、世界中のエンタープライズワークロードを支える機能の設計と保守を行っている。彼らのテクニカルブログでは、実践的なガイダンス、コード例、そして各メジャーリリースの背景にあるエンジニアリングストーリーをご覧いただけます。

グローバルなPostgresコミュニティとのつながり

  • background
  • background
  • background
  • background
  • background

あなたも参加しませんか?

世界中で愛されるデータベースの「次なるイノベーション」を私たちと共に創り出しましょう!